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ジャマイカでジャークを食す 〜ジャーク誕生の歴史とレストランガイド〜
text:Sachica (Sachica Inna Jamaica)
r3.png ジャマイカの国民食と呼ぶにふさわしいジャークフード。 ファーストフード感覚で食べられるその手軽さが根強い人気の秘訣でもある。ジャークする素材はポーク、チキン、ソーセージ、魚、コンク貝、エビやロブスターと何でもオッケーで、実はバラエティー豊かなのである。今日は知っているようで知らなかったジャークフードについて学びましょう。
ジャークの誕生には諸説あるが、一説には、島の先住民タイノ(Taino)インディアンが実践していた肉の調理法に起源がある。肉を太陽光もしくは弱火にさらしてスモークし、ゆっくり乾燥させる原始的なもの。これが後に奴隷として島に連れてこられ、農園を脱走して山奥に隠れ潜んだマルーン(Maroon)と呼ばれる逃亡奴隷に応用される。彼らはブルーマウンテンの山奥で野豚を捕まえ、肉に塩、ピメント(胡椒によく似た香辛料)等のスパイスをまぶしてそれをピメントの葉で包み保存した。調理する際は火を起こしてピメントの木(丸太を並べたもの)を燻し、その上に肉を置き、6時間以上かけてじっくりまる焼きにする。そう、ジャークになくてはならないのがピメントなのである。
▲(写真左)燻されたピメントの丸太 (写真右)焼き上がった肉をドラム缶で蒸す

商業化したジャーク屋さん発祥の地は、ポートランド・ボストンベイに隣接するボストンジャークセンターだ。いつも多くの人で賑わっている人気観光スポット。実は、ここでジャークを調理することにも歴史的な意味があった。それは、まだジャマイカがスペイン統治下にあり、ボストンベイが未開の土地だった時代、この海岸沿いで良質の塩が採れることから、先住民やマルーンはここの天然の塩を使い野豚をジャークするようになった。一説には、1550年頃(日本は織田信長の時代)までにはボストンベイでジャークを調理する風習が確立されていたのではないかとも言われている。その後は、現在ハイチとドミニカ共和国があるお隣のイスパニョラ島からフランスの船乗りがジャークポークを求めてボストンベイにやってくるようになり、物々交換の貿易が栄えたとも言われている。

今日ではジャークの調理法が多様化した上、ジャークポークよりもジャークチキンの方が消費率が高くポピュラーだ。道端でドラム缶を使ってジャークチキンの名のもとに鶏肉を焼いている人の多くはピメントの木を使っていないのが現実のようだ。厳密にはこれはジャークチキンではなくパンチキンと呼ばれている(ドラム缶=パン)。
▲ パンチキン

シーズニングの調合も今日は個性豊かであるが、必要不可欠なものは、ピメント、スコッチボネット(ハバネロのようなペッパー)、玉ねぎ、タイム、スキャリオン(長ネギの一種)である。ジャークを調理するためのスパイスはジャークシーズニングとしてスーパーでも売られている。粉末からペーストまで選りどりみどり。ジャマイカにお越しの際は要チェック。

「道を歩けばパンチキンに当たる」と言っても過言ではないほど、日が暮れた後のジャマイカの街角はジャークが溢れている。今日のコラム最後に、ジャークを食べられるレストランスポットをご紹介!

* 掲載情報は2011年10月現在のもとなります。


Scotches 〜常夏ガーデンでダイニング〜
現在、北海岸にMontego Bay、Ocho Rios、Drax Hallの三店舗とKingstonを合わせた計4店舗を展開するジャーク専門店。 お店の雰囲気が常夏で、 緑に囲まれたガーデンにてダイニングも可。個人的にはキングストン店のジャークはスパイスがきついので、北海岸の店舗がおすすめ。
モベイ店 Falmouth Road, Montego bay / call:953-8041
キングストン店 2 Chelsea Avenue, Kingston 10 / call:906-0602


Chelsea Jerk Centre 〜老舗といえばここ!〜
キングストンのジャーク一号店と言われる老舗。開店はおそらく1970年代と歴史がある。
7 Chelsea Avenue, Kingston 10
call:926-6322


JoJo’s Jerk Pit 〜「肉」がおいしいレストラン〜
前回のキングストン・レストランガイドにて「肉がうまい!」と紹介した同店はジャークも絶品。個人的にはポークがおすすめ。
12 Waterloo Road, Kingston 10
call:906-1509


Truck Stop 〜洒落たディナーでジャーク〜
ここではジャークとサイドオーダーの付け合わせをプレートに盛って出してくれるので小洒落たディナーが楽しめる。
18 West Kings House Road, Kingston 10
call:631-0841

sachica_pict.jpg
■Sachica プロフィール

2007年3月からジャマイカに滞在。
レゲエはもちろん、社会問題や歴史にも興味深々。




2011.10.10:R.CUBE
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