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甘くて苦いレゲエのススメ 〜Have a Break , Have a UK REGGAE !!〜
text:LEO(Direct Impact Sound)
r3.png 皆さんは、「UK Reggae」についてどれくらいの事をご存知ですか?UK出身のアーティストBitty Mcleanの [Walk Away From Love] は、日本の現場でも良く耳にするので知っている方も多いでしょう。しかし、UK Reggaeと聞いてピンと来る方は、そう多くはないのではないでしょうか。

今回は、そんなUK Reggaeの甘くて苦い魅力にスポットを当てました。ナビゲートしてくれるのは、Direct Impact SoundのLEO。

なぜ、今UK Reggaeをオススメしたいのか?
UK Reggaeの過去と現在、その魅力と背景。そして、真髄とは・・・。



■LEO from Direct Impact Sound
こんにちは、Direct Impact Sound(ダイレクト・インパクト・サウンド)です。

皆さんには馴染みのない名前かと思いますが、今年でサウンド活動17年になります。主にシンガー、カルチャー系のセレクションを中心に、ルーツ寄りなスタイルで、時にはレコードプレイヤー1台(!)でのプレイ・スタイルもする、世界でも稀にみる特殊なサウンド・クルーでもあります。得意のシンガー、カルチャー系の中でも、17年間僕らのカラーの中で核になってきた部分が『UK Dancehall Reggae』であり、ジャマイカ・モノと同時に、常に現場やMixCD等にもたくさん紹介してきたレゲエ・ジャンルであります。

▲(写真左:Direct Impact Shop East London,Walthamstow)
 (写真右:Original Crew Mark.Rico、Wayne、Leo [1994年頃])

line20.gif ■「JAMAICA REGGAE」と「UK REGGAE」
『UK Reggae』と聞いて、大半の方が思い浮かべるのが、Aswad、Janet Kay、UB40、Maxi Priest、Steel Pulse。はたまたDeeJayだとTippa Irie、先日来日したMacka B、General Levyなどでしょうか?Tippa Irieは、ファーギーが初めて参加したBlack Eyed Peasのアルバムに1曲参加。日本でも、AppleのCMでバンバンかかっていたのをご存知ですか??あと最近だと、やはり女性からサウンドマンまで巻き込んで大人気の、Bitty Mcleanですかね。

どちらにしろ、『ジャマイカのムキムキ肉々しい真っ黒い感じ』よりも、『ポップ性や軽さがブレンドされた感』があると思います。もしくは、『独特の重心の低い音、通好みのコード展開や音空間』があるもの(Aswadなどがいい例)。

UK Reggaeは、『ラバーズ』『ルーツ』が両立しているジャンルでもあると思います。

実際に最初に挙げたUKを代表するアーティスト全員は、両方ともこなしていい作品を出していると思います。むしろ両立しているから、安っぽさがないと言えるほどです。では、その『ラバーズ』『ルーツ』が両立している背景は何でしょうか?

Direct Impactが結成された1993年頃のLondonから、4〜5年の間を例に、具体的に当時の様子に追って話しをしてみたいと思います。

line20.gif ■Back to "the Mid-1990s". 〜『ラバーズ』『ルーツ』が両立する背景を探る〜
Garnet Silkがこの世を去り、Batty Riderブーム(※1)が過熱し、過激さゆえ当時流行っていた【Karl Kaniの服を着た人、入場禁止!】のクラブが増えていく中、逆に人気が出てきたのが、当時Tony Rebelを中心に盛り上がってきていた『ニューカルチャー・ブーム』(※2)。強烈な存在が出てきたのを思い出します。
※1:当時の流行のダンスホール
※2:神様や、愛の歌を歌ったもの

93、94年頃、カフェから当然ダンスの現場、そしてJah Shakaに代表される、『UK Moren』『Roots』『Dub』の現場で爆発的ヒットどころか、町中の噂になりまくっていたのがSizzla「Praise ye Jah」(Xterminator)である。そして、Micky General「Sinners」(Xterminator)と同じレーベルの、Luciano「Where There Is Life」、「Messenjah」の2枚のアルバム。彼らの人気はすごかった、、、


UKでの霊的とも言えるカルチャーショックなヒットから、逆にジャマイカでも火がついて、今の彼らがあるそうです。他にも同じような例があります。

Junior Kelly [Love So Nice] のヒットを覚えていますか?確か2000年に入ってからだったと思います。しかし、ジャマイカ、日本でヒットする数年前(90年代後半)に、UKで大ヒットしているのです。

Bob Marley [Stir It Up] トラックの『ポップ』なラブ・ソングと同時に、『ルーツ』な [Rise]、[Black Woman] 等も、同時期にUKでは人気でした。同じようにMicky Spice、Frankie Paul、Glen Washington等々、シンガー(しかも少しソウルフル)やカルチャー系(シンガーに近いDeeJay)は、イギリスからジャマイカでの人気に繋がった人が多いように思えます。

当時の現場も、そりゃーStone Loveはしょっちゅう来ていたし、流行りのダンスも当然ジャマイカと一緒。ジャマイカで流行るものは何でも同じく流行っていましたが、良い時間にかかる曲はルーツ、シンガー物が多いように思えました。70'sファンデーション等も、かなりキッズ向けなダンスでも良い時間にかかるし盛り上がる!オババからキッズまで踊る踊る!

▲(写真:Stone Love フライヤー @East London Hackney)

というように、昔から何か『歌モノ(ルーツ、ラバーズ共に)』をすごく大事にしている、独自のカルチャーがあるように感じています。やはり【伝統を重んじる大英帝国の文化】が、ジャマイカ移民にも影響しているのでしょうかね。

line20.gif ■UKのヒット・チャートが無くなって10年…
さて近年ですが、2000年前後にイギリスのブラック・ミュージック界で大きな役割を果たしていた「Eches誌」が無くなり、事実上のレゲエ・ヒット・チャートが消え(※3)、「今現在、国外で何がヒットしているのか」をUK国内で把握するのがとても難しくなってしまいました。確か、日本のレゲエ・マガジンにも載っていました。それこそ、『どルーツ』から『どラバーズ』まで混ざっていて良いチャートだったのです。
※3:Eches誌には、各ジャンルのチャートが掲載されていた

ベテランのアーティストも新人も、素晴らしいアーティストはまだまだいっぱいいるのですが、「メディアがない」(※4)、「プロデューサーに元気がない」など、やはり景気の波が影響しています。
※4:レゲエラジオは昔から変わらずとても充実しているが、海外では聞けるものが少ない

line20.gif ■近年の、UK注目プロデューサー&アーティスト
レーベルも、EUの大陸に移動しているチームもいるようですが、UK発で頑張っているチームもいます。最近では、やはりBittyのヒットで有名になったTrasure Isle、Studio 1代表であったDuke Peckingsの息子が引き継いだ「Peckings Record」や、確実なリメイクでヒットを出しているCurtis Lynchの「Nessesary Maiheim」などは、日本でも知られて来ています。

▲(写真:左から Leggo [Leggo Label オーナー]、Mad Proffesor、Leo、Jah Shaka @Ariwa Studio [1999年頃])

アーティストでは今!といえば、去年「STING」にUKから出演した、Gappy Ranks。Whiteイギリス人のYTもかっこいいです(彼も「STING」出演済み)。ベテランチームでは、僕らDirect Impactとも交流の深いLloyd Brownは、80年代にヒットを出してから今日までに13枚(!)のアルバムをリリースと活動が活発化(※5)しており、アメリカ西海岸でライブを行ったりと、世界中を駆け巡っている様子。他にも、ベテランDeeJay Sweetie Irie、Chucky Starrなども、確実にUK産ダンスホール・リディムで確かなクオリティの曲を出している(※6)。
※5:ここ数年は年1枚ペース
※6:UK発" Goodas" riddim は未発表だが、えぐい!!!!
<試聴> [Heaven In Your Eyes] / Gappy Ranks (Peckings)

<試聴> [England Ah Me Yard] / YT (Nessesary Mayheim)

<試聴> [No Problem (ReMix)] / Lloyd Brown feat. I Knowrity

<試聴> [Unity] / Frankie Paul & Chukki Starr (Saxon)

今年に入ってジャマイカも含め、UKでもベテランがまた立ち上がってきている感があり、両国共に良い曲が出てきている気がしています。ただ、『ルーツ』『ラバーズ』両方をカバーする新人がいないような気はします。『ラガ』な新人は、『ルーツ』はこなしているようですが(DeeJayのBlackout JA、Gappy Ranksなど)。歌い手では、Lorenzo、Ras McBean(France在住ですが)は、かなり大注目のラスタ・シンガーです。

僕個人的な意見としては、Direct Impactが大好きな、UKのDigital B、Penthouse的な存在のレーベル「Stingray」「Saxon」には頑張ってもらいたいところ。この2つのレーベルの最大の特徴は

・サウンド・トラック制作&スタジオは必ずイギリスで
・アーティストは、ジャマイカ、UKが半々

なこと。これは、我々DIirect Impactの基本姿勢でもあります。

そして、確実にヒットを飛ばし(※7)、ルーツも、ラバーズもとても得意で、イギリスの伝統的なレゲエの在り方の典型であり、とんがっていた事が何よりもかっこよかった(とくにSaxon)。ほんで、イギリス在住ジャマイカ人にとても人気があった。
※7:音的にはDigital Bに似ている。しかも音は殺人的に太い!

line20.gif ■さて、何故「UK REGGAE」なのか? 〜Have a Break , Have a UK REGGAE !!〜
【UK Reggaeの真髄】とは、

・『ラバーズ - 愛』
・『ルーツ - プライド』

シンプルな人間の軸なのでしょうか。


タオルを振って飛び跳ねるレゲエもいいですが、時には、拳を握って脊髄を揺さぶられる音の世界を楽しみに、『UK Reggae』を体感しに来てみてください!

■DIRECT IMPACT Profile
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Leo/Jahvaneeze(MC & MIX)、Steady(DJ & Selecter)

1993年、ロンドンにて「DIRECT IMPACT」結成。当時のメンバーはWayne、Clive、Mark、Ricoに唯一日本人のLeoの5人でロンドン他、ヨーロッパ で活動。95、6年にLeoが帰国。日本でも同じ名前で活動を広げようと「DIRECT IMPACT JAHPAN」を結成。メンバーは現在セレクター&デザイナーのSteady他数名と、日本を中心に全国の大小含めたダンスで新しいスタイルのRoots Soundを浸透させる。

2000年ごろからシンガーが加入。サウンドシステム&ライブのスタイルで、数々の海外アーティストともショーをこなす(Horace Andy、Ranking Joe、Al Campbell、Trinity、Tony Curtis、Jigsy King、Stone Love、Determin、Aba Shanti I、Mad Proffesor、Earl16、Zion Train、Iration Steppas…)。

2005年には、Horace Andy、Ranking Joeとの全国ツアーを大盛況に納め、翌年にはAl Campbell、U Brownとも全国ツアーを行い、確実にジャマイカの大御所アーティストからも熱い支持を得る。いまやNew Roots Generation代表として、全国のRoots Danceには必ず出演し、熱いステージを披露している。海外メディアからの注目も高く、日本人初の英国BBC放送にて、ラスタ・アーティストとして番組2つに出演したこともある。

2010年、結成17年!を迎えた彼ら。

最近では、2008年、ジャパニーズ・レゲエ界のトップ・アーティストが一堂に集ったプロジェクト&レーベル「拳POWA」/V.A.(Overheat)にもルーツ・スタイルで参加!2009年には、ロッカーズ・アイランドが主催のレーベルよりリリースの5人のプロデューサー・コンピレーション「Riddim Island」/V.A(Koyashi Haikyu)にもアーティスとして参加している(共にJAHVANEEZE名義)。

2009年、オリジナル・アルバム「Keep Dub Like It Is」も、スイス、イギリスで話題を呼んだ(発売10日で完売)。その後、ラバーズ&R&B;アルバム「Love T.K.O」を発売(発売2ヶ月で初回プレス完売)。その続編として、2010年4月「Prosperity」をリリース。

Direct Impact ブログ
■ROCKERS ISLAND:Direct Impact 作品ご購入ページ
■monstar.fm:Direct Impact
My Space:Direct Impact
My Space:Direct Impact「LOVE T.K.O」
YouTube:DIRECT IMPACTRiddim Island 大阪リリース・パーティー [JAHMALI420]

■まもなく来日!Lloyd Brown ジャパン・ツアー from London, UK

EU Reggae Frontline 2010 with Lloyd Brown from London, UK!!!

■EU Reggae Frontline Part.2 (2010)
<Artists>
Lloyd Brown (England)
Raldo Asher (Switzerland)
<Sounds>
Asher Selector from Positive Airline Sound (Switzerland)
Direct Impact (Japan & UK)

2010/6/10 (THU)
@Club Cactus, TOKYO www.clubcactus.jp

2010/6/12 (SAT)
@Club Add, SENDAI www.clubadd.com

2010/6/13 (SUN)
@Club DownTown, OSAKA www.downtown-web.net
2010.06.02:R.CUBE
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