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SPAM-032-"次世代リメイク"の巻-
text:KYARA(Mighty Jam Rock)
今年のヒットリディム "Unfinished Business" を代表とする、最近のジョグ系リディムには、10年ほど前のリディムをリメイクしたものが多くリリースされている。

かつてのジョグ系リディムのリメイクといえば、打ち込みダンスホールビートの創成期である "Sleng Teng" や "Tempo"、"Punnany" 等の打ち直しが基本で、80年代の King Jammy's などのクラシックからの流れが主流であった。
10数年前ほどの、比較的新しいダンスホールリディムをリメイクし始めたので記憶にあるのが "Baddis Ting"(2005年)。T.O.Kのプロデュースをしていた R. Brownie の Hi-Profile レーベルからリリースされる。Vegas等でヒットした "Baddis" の、セルフリメイクとしてリリースされた。音色もほとんど同じで、リメイクするには早すぎないか? と、違和感を少し感じてはいた。


その後も、Ward21 の "Bellyas" リメイクである "Bad Belly" を、また Big Ship の Genius も "Stink"(Dave Kelly)のリメイク "Bee Hive" を発表。

で、今年、冒頭でも紹介した "Unfinished Business" のブレイクとなった。このリディムは、1998年の Dave Kelly 制作の大ヒットリディム "Show Time" のリメイクであり、当時 Bounty Killer [Eagle & Hawk] など、サウンドマンは毎晩プレイし、ラバダブでも頻繁に使われ、ジャマイカでは今でも頻繁に聞くクラシックである。

このリメイクリディム "Unfinished Business" をリリースしている TJ Records は、2006年にも 同じ "Show Time" のリメイクの "Show Off" を発表し、現地ではそこそこのヒットでIrie FMでもよく聞いた。


そして今回、Mavado や Serani、Assassin などのアーティストを起用し、Daseca の協力のもと、各チューンのアレンジも進化させ、念願のビッグヒットに漕ぎ着けた。ここで Monster Empire のチューンのアンサーとなったのが、現場で今年ボスしまくりの Bounty Killer の [Mi Ready] である。

さらに、Ward21プロデュースの新作リディム "Tear Up Jeans" は、94年のビッグヒットの "Corduroy" のリメイク。当時、BeenieMan [World Dance]、なつかしのSilver Cat [Foul Affair] や、Tony Curtis & Jigsy King [Real Ting (Roof Int.) ] などが代表曲で、Dubのリディムとしても頻繁に使用された名リディムであった。


そして、すでにダンスでもヘビープレイの Kings of Kings の Scatta が2001年に発表した "Martial Arts" (Sizzlaのカラテ曲等)のセルフリメイク "Self Defence" も、他に負けまいとリリース。Mavado vs Kartel や Elephant のダンスチューンなど、ツボをおさえた人選。


このように、新しいジャマイカのトラックメーカーが、こういった90年代のダンスホールものを取り入れるようになった。日本でも加藤ミ○ヤなど、90年代の曲を取り入れ、乗っかれない世代がいるように、ジャマイカの音楽業界も世代交代され、作り手や聞き手の影響された音楽が違う。だから、そこから出来た作品も確実に変化していくのは当然の結果であり、ダンスホールのスタイルが変わっていくのも進化となってほしい。
2008.12.02:MJR Kyara「SPAM日記」
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