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R.CUBE

ルーツレゲエが密かに熱い!
text:Sachica (Sachica Inna Jamaica)
r3.png 昨今のダンスホールブームに押されて、ジャマイカではすっかり影を潜めているルーツロックレゲエ(以下、ルーツレゲエ)。70年代に一大ブームがあっただなんてすっかり過去の栄光。ところが今、再熱の兆しが!?

ルーツレゲエの音楽スタイルは、King Tubby(キング・タビー)、Bunny Lee(バニー・リー)、Lee Perry(リー・ペリー)、Augustus Publo(オーガスタス・パブロ)等のプロデューサーによって確立され、70年代に全盛期を迎える。それを世界に広めた最大の貢献者はBob Marley(ボブ・マーリー)だが、そのほかPeter Tosh(ピーター・トッシュ)、Dennis Brown(デニス・ブラウン)、Gregory Isaacs(グレゴリー・アイザック)、Burning Spear(バーニング・スピアー)、Johnny Clarke(ジョニー・クラーク)といったアーティストが当時活躍した。

ルーツレゲエのルーツ(Roots)という言葉の由来は「自分たちが黒人であることを意識し、起源(ルーツ)をアフリカに求める」とするラスタファリズムの思想にある。よって、エチオピア皇帝ハイレ・セラシエ一世を讃える歌や、バビロン(政府当局、資本主義社会、西洋社会)を批判した歌が主流であった。当時アメリカで勃興したカウンターカルチャー(抵抗文化)の影響も少なからず受けている。

その後、80-90年代はデジタル技術を駆使した新時代音楽ダンスホールのブームに押され、ルーツレゲエはすっかり演歌のような存在に。今はBob Marleyの息子達、ZiggyやStephenがシーンをリードしているものの、残念ながら、ジャマイカに居てルーツレゲエを堪能できるレギュラーダンスやイベントはあまりない。ルーツミュージック(ルーツレゲエのほか、そのパイオニアとなったスカやロックステディを含む)専門のサウンドマンもとてもレアな存在で、現在ジャマイカに3人しかいないとも言われている。そのうちのひとりGabre Selassie(※)がルーツの今を熱~く語ってくれた。

「イギリスにはルーツミュージックが根付いてて、今でもそこらじゅうでダンスもやってるのに、発祥の地ジャマイカでは化石のような存在になってることが恥ずかしい。でも悲しんでても仕方ない。それよりいい波がきてるんだ。音楽に流行の周期があるように、今、ルーツ界にも若手が育ってきてる。10年後にはこのジャマイカにルーツミュージックが復興しているはず」。

なんと、まだまだアンダーグラウンドではありながらも、ルーツがキテる今日この頃なのだそうだ。(今日のルーツ系アーティストはルーツレゲエだけではなく、もちろんスカやロックステディの影響も受けていて、簡単に言えば、彼らの音楽はコンシャスなリリックが特徴であるラスタミュージックというカテゴリーなのだとか)

そう言われてみればちょくちょく耳にするルーツ系若手アーティストがいる。この場をお借りして著者のオススメアーティストをご紹介!

■Rootz Underground
6人組みのバンド。70年代のダブやルーツレゲエの影響を受けつつ、ステージは生バンドなのでとてもエネルギッシュ。海外ツアーも精力的に行っていて、日本にも行くぜ!とのこと。


■Protoje Diggy
ルーツレゲエにヒップホップ的要素も取り入れているのでルーツ初心者にも聴きやすい。Don Corleon Recordsから出た”Dread”が今年ヒットして、ミュージックビデオはよくテレビでも流れていた。そして10月に発表されたKymani Marleyとのコラボ曲 [Rasta Love] がめちゃくちゃカッコイイ。

はたまた何故、今、ルーツレゲエが見直されているのだろうか。Gabreは、シンプルなもの自然なものエコなものを求めようとする人々のライフスタイルの変化にルーツレゲエがしっくりくるからだと分析する。ジャマイカでは、暴力やスラックネスが横行したダンスホールに疲れた人々がコンシャスな音楽を求めてルーツレゲエに傾向しているのだという。これは、日本のエコブーム、ロハスの思想に通づるものがあるのではないか。不定期ではあるが、ルーツレゲエのイベントもジャマイカで開催されるようになった。Bull BayのWiki Wackie Beachでは隔週土曜夜、ライブ演奏のステージが行われている。Bob Marley Museumでも不定期でライブステージやイベントが行われているので興味のある人は要チェック。



※Gabre Selassie
Augustus PabloのサウンドシステムRockers Sound Stationのセレクター。ジャマイカのラジオIrie FM, Radio Mona UWI等を経てBes100FMでラジオパーソナリティを担当。ジャマイカでは珍しいルーツミュージックオンリーのセレクター。USTREAMにてジャマイカキングストンよりラジオをブロードキャスティング中。

■Rockers Sound Station
http://www.ustream.tv/channel/rockers-sound-station

日本時間金曜朝4am-8am 「Rastaman Vibrationz」(ジャマイカのラジオBes100FMのプログラムをシンジケート中継)
日本時間土曜朝4am-8am 「Rastaman Vibrationz」(ジャマイカのラジオBes100FMのプログラムをシンジケート中継)
日本時間月曜朝8am-2pm 「Rock Ur Soul Sundayz」(時々イベント/ダンスも中継)

■Bes100FM
http://www.ustream.tv/channel/radiobess




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■Sachica プロフィール

2007年3月からジャマイカに滞在。
レゲエはもちろん、社会問題や歴史にも興味深々。




2011.01.02:R.CUBE
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